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ブログ本編は『清閑日記』で検索 秋にシンガポールでの商談会に商品を出す。帰りはバンコクを経由するつもりでいる。楽しいところがあったら教えて欲しい。そういう相談を取引先の社長から受けたのは、冬の寒さが遠のきつつあったころのことだった。 先月のタイ行きでは、この社長のことをときおり思い出していた。僕の結論はズバリ、以下の3つに落ち着く。 1.チャオプラヤ川に面した料理屋での、夕刻いまだ明るいうちからの食事。 2.ナナやチョノンシーに点在する庶民的なルーフトップバーでの食事。 3.巨大なビール醸造所タワンデーンでの食事とショーの見物。 しかし社長はひとりでの行動だという。上記の3個所は、いずれもひとりでは楽しさが半減する。商社に社長の知り合いでもいれば幸いである。 さてその社長から夕刻にメッセージが届いた。宿泊はアトランタホテルを考えている。お勧めの部屋はどちらかと、ホテルのURLが添えてあった。僕は即、ちかくにいた長男にそのことを伝えた。「いやー」と、長男は懐疑的な声を発した。いかにもハードルが高い、ということだろう。 アトランタホテルの美点はひとえに、他においてはとうに失われてしまったクラシックさにある。しかしここに泊まるにはシャレを楽しむ気持ちと痩せ我慢が必要だ。僕は面白がって冷房の無い最上階の部屋を選び、汗まみれになっていた。1泊目の夜の明けるころ外の気温の方が低いことに気づき、以降は終日、ベランダの戸と部屋のドアを開けて風を通した。エレベータは無いから、日に何度も足腰の鍛錬ができた。プールサイドの寝椅子は硬い。 「よーし、チャンレンジだ」という気持ちが社長にあれば、もちろん、推薦すべき宿ではある。 朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、ピーマンの油炒め、茄子の揚げびたし、納豆、大根と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、若布ときのうの天ぷらの味噌汁 昼飯 茄子の揚げ出しのつゆの素麺 晩飯 チーズ、TIO PEPE、ビーツとベビーリーフのサラダ、じゃがいもと人参とトウモロコシのソテーとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、Chateau Tour Haut-Caussan 1993、ケーキ、Old Parr(生)